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MeetingBase Stories

 
 
20XX年。顔を合わせずに匿名で自由に発言できるこの世界では、お互いを思いやることのできない生活をいとも簡単に作り出してしまいました。意見の些細なズレで人々は互いに憎み合い、争いが絶えることはありません。
 
小さな争いはやがて大きな渦となり、これまで作り上げた街を一瞬で消してしまうほど恐ろしいものでした。
 
やがて、この街から人々はいなくなり、焼け野原の焦げた匂いだけが残りました。
 
 
その200年後。
 
高層ビルは朽ち果て、喧騒が消えた静かな荒地に、俯きながら歩く一匹のオオカミの姿がありました。周りを見渡すわけでもなく、ただ真っ直ぐに突き進んでいるのです。
 
そこでふと目が止まったのが、赤い小さな生き物。
弱っているのか、触っても動きません。
孤独なオオカミは、この子を助けたい一心で、服であたため食糧を与えます。
 
目を覚ますと、元気に食糧を食べ、動けるようになりました。
オオカミが旅立とうとすると、恐竜の赤ちゃんが離れません。
 
この物語は、孤独なオオカミが弱った恐竜の赤ちゃんと一緒に暮らす決意をしたところからはじまります。
 
 

キャラクター

 
 
 

カタリ

 
長い間一人で生きてきて、言葉を失ってしまったオオカミのカタリ。不器用で無愛想だけれど、実は根っこは友達想いで優しい。
誠実で細かいことにも気を配れる、チームのリーダー。
 
 
 

プテラチア

 
よく寝てよく食べる、恐竜の赤ちゃん・プテラチア。愛称はプッチ。おしゃべりで誰にでも愛されるプッチは、カタリに拾われて生き延びることができた。
場を和ませてくれる同調者。
 
 
 

チョッキー

 
突然MeetingBaseCampに現れた、お調子者のもぐらのチョッキー。寡黙なカタリとKAZ-2041にもちょっかいを出してしまう。
ちょっとイジワルで煙たがられることもあるけれど、実は意見がぶつかったときや煮詰まったときの救世主。
 
 
 

KAZ-2041

 
20XX年に製造された人間型ロボット・KAZ-2041。主人の服を肌身離さず身につけている。争いから生き延びたものの、長い間彷徨い続け、部品が足りなくなってしまった。
しっかりもので、争いがきらい。決着がつくように、淡々と正論を言ってまとめたい提言者。